卵胞期:月経1日目~14日目

 

この胞状卵胞は、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH:Follicle-Stimulating Hormone)により成長します。

最初は、エントリーされたどの卵胞も同じように育ちますが、途中から一番反応がよい1つの卵胞が主席卵胞となり成長を続けます。他の卵胞は退縮していき最終的にからだに吸収されてしまいます。

また、卵胞から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されるようになり、これによって子宮内膜が厚くなっていきます。

 

*性腺刺激ホルモンGnRH(Gonadotropin-Releasing Hormone)

卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(Luteinizing hormone,通称 LH)を下垂体前葉から分泌させるホルモン。視床下部で合成・分泌され、ゴナドトロピン放出ホルモンともいいます。

 

十分に大きく育った主席卵胞(エストロゲン)は、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌がもう十分であることを視床下部へ伝えます。これをフィードバック機構といいます。

情報を受け取った視床下部は下垂体に卵胞刺激ホルモンの分泌を減らし、黄体形成ホルモン( Luteinizing hormone,通称 LH)を大量に分泌するよう指令を出します。これをLHサージといいます。この指令により主席卵胞は成熟し、排卵を迎えることが出来るようになります。

LHサージ開始後、24~36時間(ピークからは10-12時間)、で排卵されます。