月経リズム調整は、生理日を前倒しにすることをファーストチョイスに推奨します。早めて先に終わらせてしまったあと立て続けに生理はきにくいため、失敗するリスクが減るためです。
遅らせた場合、イベント途中で出血が起きてしまうことがありますが、早めた場合はすでに終わったばかりなので、イベント中にまたすぐ生理がきてしまうことがありません。よって普段から定期的に生理が来ている人で、イベントに重なりそうなときは、あらかじめ事前に終わらせておくことをお勧めします。
ここでは、普段何も月経ケアをしていない人向けの移動法と、ピルを飲んでいる人向けに、早める基本手順を説明します。
生理を早める基礎手順
A手順
1周期前の生理3日目くらいから中用量ピルを服用し、10日ほどで飲みやめます。
B手順
生理初日から低用量ピルを飲み始め、14日服用し飲みやめます。
いずれの場合も、服用中止後数日で生理がきますので、予定の生理を早めることができます。
生理から少し遅れて受診しても、10日間程度ピルを服用すれば概ね生理を早めに起こすことは可能ですが、ができます。
医療機関によりますが、中用量ピルは必要な日数分のみの処方で済みます。低用量は1シートごとの販売になるので、必要なのは14日分でも28日分または21日分の処方になります。
ピルユーザーが生理を早める方法
実薬を短縮する
◎避妊効果キープ・予備錠ができて安心
×生理が飛ぶ可能性がある
低用量ピルは21+7=28日周期が基本になっていますが、実薬は最低14日飲めば休薬に入っても避妊効果に影響はないとされてます。
よって、シート14日まで飲んだ翌日から休薬に入ってしまえば、予定より1週間早く生理がきます。次の飲み始めはいつもどおり、休薬7日明けから新シート開始です。
早めたい日数が3日だけの場合3錠減らした18日目でストップしても構いませんが、それまでの服用サイクル(服用開始曜日、生理開始曜日、曜日シールの位置)が変わってしまうため、ライフェスデザイン研究所では7日単位で変更する方法を推奨しています。
余った錠剤は、また次の生理調整や、落としたり吐いたりしてしまった時の追加服用に使えます。うっかり新シート準備忘れの時も、とりあえず飲み始めの数日は代用できるので便利です。服用中のシートと混同しないように気をつけて、保管しておきましょう。
休薬を短縮して、次の生理を早める
基本的には上記の「実薬服用期間を短縮」がお勧めですが、まれに「休薬期間を短縮してはいけないのか」という問い合わせがあるので追記します。
シート飲み始めを速くして、次の休薬を前にずらそうという方法です。
◎効果キープ
×1周期前でないと間に合わない、出血が休薬前半の人向け
休薬7日のところ、出血が確認でき次第、新シートを服用開始します。出血が確認できないと飲み飛ばし状態になり、その後不正出血が続く可能性が生じるので出血は確認してください。いつも休薬2~3日目に生理になる人向き。新シートの開始が4~5日早まるので、飲み終わりもその日数分早くなって生理も早まります。